タピオ・ウィルッカラが1950年代にデザインしたアートピース、トゥントゥリ。
彼のデザインの魅力は、フィンランドの大自然の一瞬を切り取ったようなデザインだと思います。
恐ろしいほど荒々しい雪や氷の躍動感や、風の音さえ聞こえないような静寂の世界を表現し
そして、植物の儚い一瞬の表情もとらえます。
そんな大胆で繊細な造形美をガラスで表現し、多くのアートピースやプロダクトをデザインした彼が
こんな優しくて愛らしいスケッチを残していました。
テキスタイルデザイナーでもイラストレーターでもない、
プロダクトデザイナーである彼の描く世界が見られる珍しい一品。
それは、ガラスの枠を超えてトナカイの草を踏む音さえ聞こえてきそうです。
0 件のコメント:
コメントを投稿